2016年2月11日木曜日

ズバリ!!解説

ズバリ!!解説シリーズ第7弾
脳について(vol.2)ズバリ!!解説」を公開します。




認知症と密接な関係「脳について-2」をズバリ!!解説



前回は「脳の構造」や
偉人と言われた人の「脳の重さ」についてズバリ!!解説しました。

偉人といえども脳の重さは一般成人と同じだったということですが、

ではなぜ「偉人」として成功できたのか。



脳は右半球(右脳)と左半球(左脳)に分かれ、

身体に対して非対称と言われています。

これは脳から身体への神経が脊髄で「交差」されているためです。

右手を上げる時は左脳が働き、
左手を上げる時は右脳が働きます。

脳血管障害などで右脳に障害を受けた場合は左半身に障害が起きます。

反対に左脳に障害を受けると右半身に障害が起き、
多くは言語障害が伴います。
左脳には言語を司る機能があるためです。

人類の約9割は「右利き」で、わずか1割が「左利き」です。

あくまで「説」にすぎませんが、
これは左脳を活発に働かすために右半身を動かしているためとも言われます。

では、左利きの言語を司る機能は右脳にあるのかというと、
全てがそうではありません。

右利き同様、左利きの人で言語機能が左脳にあるのは7割です。

残りの3割は右脳にある人と左脳と右脳の両方にあるそうです。

左脳は「言語の脳」ともいわれ、
声や音を認識し言語を発します。

さらに、言語による判断や分析、
複雑な計算や時間に関する能力も左脳が行っています。

一方、右脳は「感覚の脳」といわれ、
見た情報を把握して空間や方向を認識したり、
形を見分けたりする能力を担当しています。

また、相手の感情を読み取ることや絵画・音楽などに関する
芸術的な機能もあります。

「サヴァン症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

「サヴァン」とはフランス語で「賢人」との意味で、
特定の分野で驚異的な能力を発揮する人のことをいいますが、
十年以上先・百年以上先の曜日を答えられたり、
一度見た風景や聞いた音楽を的確に
再現したりすることができる能力を持っています。

なぜこのような能力を持っているかについて解明されていませんが、
サヴァン症候群の人の多くは
左脳の言語を司る機能に障害をもっているといわれています。

実際、サヴァン症候群の人たちの多くが言語に障害があります。

彼らは直感や音楽、絵画において驚異的な能力を発揮するため、
障害を負った左脳を補うために
右脳が通常をはるかに超えた能力を
発揮しているのではないかと言われています。

天才と言われた山下清やモーツァルト、
レオナルド・ダ・ヴィンチもサヴァン症候群だったそうです。

発明家のエジソンもサヴァン症候群だったといわれていますが、
彼は「天才は1%のひらめきと99%の努力」と言葉を残しています。

この言葉には異説があるようですが、
エジソンは生前「努力が大事」と何度も訴えています。

サヴァン症候群などの特異な能力をもっていたとしても、
ひとつのことに向き合い「努力」をすることが大切なようです。


ズバリ!!

~脳は一部に障害を負うと、それを補うために別の機能が活性化する~
次回も、認知症と密接な関係「脳について」をズバリ!!解説します。

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